リン(P)は体内にとってちょうどよい量が決まっていて、主に腎臓が調整をしています。
体内に入った余分なリンは尿中や便中に排泄されます。
しかし、腎臓の機能が低下するとリンを排泄できずに、体内に蓄積してしまいます。
リンが体内に蓄積している期間が長くなると、関節や血管の石灰化・かゆみ・動脈硬化などを引き起こし、死亡リスクが高くなります。
透析では、この余分なリンを除去しますが、除去する量に限界があります。
そこで、食事制限や薬物療法が必要になります。

リンの上昇を抑えるお薬は、食事の中に含まれるリンと結合して、腸でリンが吸収されないようにするものです。現在使用されているお薬は次のようなものがあります。

カルシウム製剤:
(カルタン・カルタレチン)主成分がカルシウムの薬剤です。

リン吸着性ポリマー:
塩酸セベラマ(レナジェル・フォスブロック)・ビキサロマー(キックリン)など。非吸収性でカルシウムを含まない吸着剤です。

金属系リン吸着剤:
炭酸ランタン(ホスレノール)・塩化第二鉄(リオナ) リン吸着性能が高いお薬です。

それぞれに長所・短所があって、
カルシウム製剤は安価で生理的ですが高カルシウム血症を招きやすい、
リン吸着性ポリマーはカルシウムは上げないけれど、錠数が多くなったり便秘を招きやすくなる、
金属系リン吸着剤は吸着性能はいいが微量の金属が体内に蓄積される
など、使用に関しては適宜注意をしながら用いることになります。

 

——-お薬ちょっとメモ——-

クエン酸第二鉄水和物錠(リオナ錠) 鳥居薬品

riona2014年夏に発売された新しいリン吸着剤です。主成分が「鉄」なので、吸収された鉄成分は造血の材料として使われ害になりにくい性質があります。副作用として「下痢」「黒色便」などがあります。